注文住宅で人気の片流れ屋根とは?北向きと南向きのどちらが良い?

片流れ屋根はイメージによっては、あまり住宅向きではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、近年はスタイリッシュなデザイン性から人気があります。
そこで今回は、片流れ屋根の特徴と適切な向きについて紹介します。

□片流れ屋根とは

片流れ屋根とは、屋根面が一方向に傾斜している屋根の形状の種類です。

元々は、物置等の小さな建物の屋根に採用されることが多くありましたが、シンプルでスタイリッシュなデザインになっていることから、近年は人気があります。
また、施工が容易な他、太陽光パネル等も設置しやすいため、太陽光発電をメインにお考えの方は、片流れ屋根を取り入れるのがおすすめです。

一方で、片流れ屋根は雨漏りリスクが高いです。
特に、設置から10年前後経過したら、雨漏りを予防するために屋根と外壁の取り合い部のメンテナンスが必要になります。
また、このメンテナンスにかかる費用も比較的高額のため注意しましょう。

さらに、雨樋にも注意が必要です。
他の屋根に比べ、雨樋に雨が多く流れ込むので、オーバーフローしやすくなります。
特に、雨樋が詰まると勢いよくオーバーフローするので、落ち葉対策も必須です。

□屋根の適切な向き

ここでは、屋根の勾配の向きでお悩みの方に向けて、屋根の適切な向きについて紹介します。
特に、夏場であれば屋根に太陽熱が当たって暑いこともあると思います。
夏場は太陽高度が非常に高くなり、上から陽が当たります。
このような場合は、屋根を南面にしても北面にしても、そんなに熱量は変わりません。

例えば、屋根を北流れにした場合、南面に窓があると、窓から直接陽が室内に入ってきます。
そのため、窓に遮蔽対策が施されていないと、家の中が非常に暑くなってしまいます。
もし、屋根を北流れにしたい場合は、南面にある窓に陽を当てないような設計、または外付けブラインドをつけるといった工夫をした上で、北面勾配屋根にするのが良いでしょう。

このように、まずは室内が暑くならないためにも、窓に陽を当てないような対策をしっかり施すようにしましょう。

□まとめ

片流れ屋根は施工が容易で、太陽光パネルを設置しやすい形となっているので、太陽光発電をお考えの方にはピッタリの屋根です。

一方で、雨漏りリスクが高かったり、雨樋がオーバーフローしやすかったりというデメリットもありますので、落ち葉対策等を施すようにしましょう。
また、片流れ屋根を採用する時は、窓に陽を当てないような対策を施してください。

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